キボシイシガメ(学名:Clemmys guttata)は、黒い甲羅にちりばめられた黄色い星のような模様がとても印象的なカメです。
その可愛らしい姿と丈夫さ、そして比較的小さめで飼いやすいことから、初めてカメを飼う方から長年のカメ好きさんまで、幅広い人たちに人気があります。
最近はその人気や希少性がさらに高まっていて、値段もここ数年で大きく変わってきました。この記事では、2025年の最新のキボシイシガメの値段相場や、価格が変わる理由、安心して選ぶためのコツを、ご紹介します。
キボシイシガメの魅力と基本情報
キボシイシガメは、アメリカ東部からカナダ南東部の水辺に暮らす半水棲のカメです。大きさは最大でも13〜14cmほどと小さめで、黄色い星のような斑点模様は一匹ごとに違います。
まるで夜空の星を見ているような美しさがあり、見ていて飽きません。性格はおだやかで人にもなつきやすく、長生きで20〜40年も一緒に暮らせることもあります。
日本でも飼育する人が増えていて、爬虫類イベントや専門ショップでもよく見かけるようになりました。
キボシイシガメの値段相場
2025年5月現在、キボシイシガメの店頭での販売価格はだいたい、3万円台前半から4万円くらいが一般的な相場です。
ただし、カメの大きさや性別、模様の美しさや健康状態によっては、さらに高くなることもあります。
たとえば、甲長が8.9cmあるメスの個体が59,000円で売られていたり、スポットがたくさんあって特にきれいな個体や、繁殖できるくらい大きなカメだと5万円〜7万円台になることも珍しくありません。
数年前までは2万円前後でベビー個体が買えたこともありましたが、今は人気と流通量の減少で値段が上がってきています。
気になるカメがいたら、迷っているうちに売れてしまうことも多いので、購入のタイミングは逃さないようにしましょう。
キボシイシガメの価格帯の目安
年齢や性別、見た目の美しさ、繁殖の可否などによって、価格には大きな幅があります。購入時には「この価格にはどんな理由があるのか?」を見極めることが、後悔のない選び方につながります。
まずは、価格帯の目安を知っておきましょう。
- ベビー・ヤング個体:30,000円〜40,000円
- サブアダルト・アダルト(性別がわかるサイズ):40,000円〜70,000円
- スポットが多くて美しい個体や繁殖可能なメス:50,000円〜80,000円
このように、キボシイシガメは一匹ごとに値段が大きく異なるので、「どうしてこのカメはこの値段なんだろう?」と理由をしっかり確認することが大切です。
値段が変動する主な理由
なぜ同じキボシイシガメでも価格がこんなに違うのか?その答えは、見た目や年齢、性別、健康状態など、さまざまな要素にあります。
ここでは、キボシイシガメの値段が変動する主な理由について詳しく解説していきます。購入前に知っておくことで、自分にぴったりの個体を適正価格で迎える判断材料になりますよ。
1. カメの年齢や大きさ
ベビーやヤングの小さいカメは比較的お手頃ですが、サブアダルトやアダルト、特に繁殖できるくらい大きなカメは値段が高くなりやすいです。大きく育てるまでには時間や手間がかかるため、その分価格が上がる傾向があります。
2. スポットの数や美しさ
黄色いスポット模様はキボシイシガメの一番の魅力です。スポットが多くてきれいに並んでいるカメは「美麗個体」として人気が高く、値段も上がります。逆にスポットが少なかったり、模様がちょっと不規則なカメは少し安くなることもあります。
3. 健康状態
元気で健康なカメはやっぱり人気です。目がきれいで、甲羅や手足にケガや異常がなく、餌もよく食べるカメは値段も高めです。
逆に体調が悪そうだったり、ケガがあると安くなることもありますが、初心者さんにはおすすめできません。
4. 国内CB(飼育下繁殖)とWC(野生採取)
最近は日本国内で繁殖されたCB個体が増えてきました。CB個体は健康で飼いやすく、野生採取のWC個体よりも病気や寄生虫の心配が少なくて安心です。
その分、CB個体は少し値段が高くなることが多いですが、長く飼いたい方にはCB個体がおすすめです。
5. 国内外の人気と流通量
キボシイシガメは日本だけでなく海外でも人気があります。特に中国や台湾などアジア圏での需要が高くなっていて、日本国内の流通量が減ることで値段が上がっています。また、ワシントン条約などの規制や輸入状況、ブリーダーさんの数なども値段に影響します。
6. 季節やイベントによる変動
春から初夏にかけては繁殖シーズンで、イベントや即売会で多くのカメが出回ります。この時期は値段が安定しやすいですが、秋から冬は流通量が減って値段が上がることも。イベント限定の特価やまとめ買い割引もあるので、タイミングを見て購入するのもおすすめです。

出典:Wikipedia
購入時のポイントと注意点
キボシイシガメを選ぶときは、値段だけでなく、カメの健康状態や特徴、販売店の信頼性などもよく見て選びましょう。
1.健康なカメの見分け方
- 目がきれいでパッチリ開いているか
- 甲羅や手足に傷や変なところがないか
- 餌をよく食べて元気に動いているか
- 呼吸がスムーズか(口をパクパクしたり、鼻水が出ていないか)
できればショップで餌を食べる様子を見せてもらったり、実際にカメに触らせてもらって元気さを確かめると安心です。
2.お店やブリーダー選び
信頼できるショップやブリーダーさんから買うことも大切です。健康状態や飼育歴、親カメの情報などをきちんと説明してくれるお店を選びましょう。
初めて飼う場合は、アフターフォローや飼育相談に乗ってくれるお店だとさらに安心です。ネット通販の場合は、実績やレビュー、問い合わせへの対応もチェックしましょう。
購入前にショップで餌を食べる様子を見せてもらったり、実際に触らせてもらうことで、カメの元気さをしっかり確認しましょう。
購入のタイミング
キボシイシガメは流通量が少なく、人気の個体はすぐに売れてしまうことも多いです。気に入ったカメが見つかったら、迷っているうちに売れてしまうこともあるので、タイミングを逃さず早めに決断することも大切です。
値段は年々上がっているので、予算と相談しつつ計画的に検討しましょう。
購入後の準備と初期費用
キボシイシガメの生体価格だけでなく、飼育を始めるには水槽やフィルター、バスキングライト、UVBライト、水中ヒーター、陸地やシェルターなどの設備も必要です。
これらをそろえると、2万円〜4万円くらいが目安になります。餌やカルシウム剤、温湿度計も忘れずに用意しましょう。
また、カメをお迎えする前に飼育環境をきちんと整えておくことで、新しい環境でのストレスを減らしてあげられます。
温度や湿度、水質の管理も大切です。餌の種類や与え方もショップで聞いておくと安心ですね。
まとめ
キボシイシガメは、星空のような美しい模様と飼いやすさで、カメ好きさんたちにとても人気のあるカメです。
2025年現在の値段相場は3万円台前半から4万円くらいですが、カメの状態や希少性によってはもっと高くなることもあります。
値段は年齢や大きさ、スポットの美しさ、健康状態、流通量や人気などで変わるので、しっかり見て選びましょう。
これからキボシイシガメをお迎えしたい方は、健康なカメを選び、信頼できるお店やブリーダーさんから購入するのがポイントです。
最新の情報をチェックしつつ、理想の一匹と出会えることを願っています。最後までお読みいただきありがとうございました☺