アルマジロトカゲのリアルな値段と隠れコストは?

くるんと丸まる防御ポーズが愛らしく、「防御の達人」として知られるアルマジロトカゲ(学名:Ouroborus cataphractus)。その独特な見た目と希少性から、爬虫類ファンのあいだで非常に人気があります。

この記事では、2025年時点でのアルマジロトカゲの最新価格相場、飼育にかかる費用、購入時に気をつけたいポイントなどを、初心者にも分かりやすく丁寧に解説します。

アルマジロトカゲの性格と飼育の魅力

アルマジロトカゲは見た目のインパクトだけでなく、その性格も飼育者にとって大きな魅力となります。おとなしくて臆病な面がある一方で、慣れると環境に順応し、落ち着いた生活を送るようになります。

特にCB個体は人に慣れやすく、ハンドリングには向きませんが、観察を楽しむには最適なペットです。飼育に慣れてくると、毎日の仕草や活動の変化に愛着がわいてくることでしょう。

驚かせないように静かな場所にケージを設置すると、アルマジロトカゲがリラックスしやすくなります。臆病な性格に配慮して、安心できる環境づくりを心がけましょう。

アルマジロトカゲはいくらで買える?

日本国内では流通量が極めて少なく、希少性の高さから価格も非常に高額です。2025年現在、健康な個体の販売価格はおおよそ20万円〜60万円が相場となっています。

一部には「5〜10万円で購入できる」といった情報も見られますが、それは古い価格相場である場合や、健康状態に問題がある個体である可能性が高いため、注意が必要です。

とくに、飼育下で繁殖されたCB(Captive Bred)個体は健康面や人への馴れやすさから人気があり、40万円以上で取引されることも珍しくありません。

アルマジロトカゲはワシントン条約(CITES)により国際取引が厳しく規制されています。そのため、合法的に輸入された個体は非常に限られており、保護対象としての性格もあって価格が高騰しやすいのです。

あまりにも安価な個体は、健康に問題があるか、違法に輸入された可能性があります。購入時は販売者の信頼性と、個体の健康状態を必ず確認しましょう。

購入ルートによる価格の違い

購入先によって、価格やサポート内容に大きな差があります。一般的には、爬虫類専門店やペットショップでは20万〜50万円ほどで販売されており、比較的安心できる選択肢です。

即売会や爬虫類イベントでは15万〜40万円程度とやや安価に見えることもありますが、その場での健康チェックが難しい点には注意が必要です。

ブリーダーからの直販は30万〜60万円ほどで、価格は高めですが、個体の状態や飼育履歴などを詳しく把握できるため、初心者にもおすすめです。アフターケアも充実していることが多く、長く付き合っていける安心感があります。

アルマジロトカゲの価格を左右する3つの要因

価格に大きな幅があるアルマジロトカゲですが、その金額差には明確な理由があります。ここでは、個体ごとの価格に影響を与える主な3つの要因について詳しく解説します。

1. CB個体かWC個体か

飼育下で繁殖されたCB(Captive Bred)個体は健康でストレスにも強く、人に慣れやすい特徴があります。そのため価格は高くなりますが、飼育のしやすさを考えるとコストパフォーマンスは良好です。

一方、WC(Wild Caught:野生採取)個体は価格こそ抑えられるものの、寄生虫や輸送ストレス、病気のリスクが高く、初心者にはおすすめできません。

2. 年齢とサイズ

幼体(ベビー)は価格が比較的安い反面、飼育が難しく注意が必要です。逆に成体は高額になりやすいですが、丈夫で飼育が安定しているため、初心者にも向いています。

3. 需要と供給のバランス

アルマジロトカゲは流通が限られているため、SNSやテレビ番組などで取り上げられると一気に注目が集まり、価格が高騰する傾向があります。このような影響も価格に大きく反映されます。

この3つの要因が、アルマジロトカゲの価格を左右しているのです。

初期費用と月々の飼育コスト

アルマジロトカゲの飼育には、本体の価格に加えてさまざまな初期設備が必要です。以下は目安となる費用です。

初期費用の合計は25万円〜70万円ほどになります。

  • アルマジロトカゲ本体:20万〜60万円
  • 飼育ケージ(60cm以上):1万〜3万円
  • 紫外線ライト・保温器具:1.5万〜2.5万円
  • 床材(ヤシガラ・砂など):2,000〜5,000円
  • レイアウト用品(流木など):5,000〜1万円
  • 温湿度計・タイマーなど:2,000〜5,000円

紫外線ライトや保温器具は健康維持に直結します。価格よりも信頼性や安全性を優先し、評判の良い製品を選びましょう。

月々のランニングコストはおおよそ2,000〜4,000円です。内訳としては、ライトや保温機器にかかる電気代が1,500〜3,000円程度、餌となる昆虫類の費用が500〜1,000円程度、床材や消耗品の交換が500円前後となっています。

寒冷地や冬場には電気代がやや高くなる可能性もありますが、基本的には維持しやすい範囲に収まります。

購入・お迎え時に気をつけたい3つのポイント

アルマジロトカゲを安心してお迎えするためには、事前の準備と慎重なチェックが欠かせません。ここでは、購入時に特に注意したい3つのポイントをわかりやすくご紹介します。初めての方も、ぜひ参考にしてください。

1. 信頼できる販売元を選ぶ

アルマジロトカゲは希少な存在だからこそ、販売元の信頼性が何よりも重要です。口コミやSNSでの評判を事前に確認し、違法輸入リスクの少ないブリーダーや専門店を選ぶようにしましょう。

2. 健康状態をしっかり確認

目がしっかりと輝いているか、体にハリがあるか、傷や皮膚トラブルが見られないかといった点を観察することが大切です。可能であれば、健康保証やサポートが整っている販売先を選ぶと安心です。

3. 飼育環境の事前準備

最低でも60cm以上のケージや、紫外線ライト、保温器具、隠れ家スペース、湿度と温度管理ができる設備を整える必要があります。また、餌やりの頻度や湿度管理の方法など、基本的な飼育知識をあらかじめ身につけておきましょう。

医療費と緊急時の備えも忘れずに

アルマジロトカゲは比較的丈夫ではあるものの、万が一の病気やケガに備えて、医療費の予算も考えておく必要があります。

エキゾチックアニマルを診療できる動物病院では、1回の診察だけでも5,000〜1万円以上かかることがあります。さらに、検査費用や薬代、通院のための交通費などが加わると、出費がかさむ可能性もあります。

年に1〜2回の健康診断や、予備の機材交換費なども含め、あらかじめ準備しておくと安心です

突然のトラブルに備えて、最低でも数万円の医療予備費を確保しておくと安心です。

まとめ

アルマジロトカゲはその希少性とユニークな姿から人気が高く、購入価格は20万〜60万円と非常に高価です。さらに、初期費用として25万〜70万円程度が必要になります。

ただし、飼育環境を一度整えてしまえば、月々の維持費は比較的少なく、安定した飼育が可能です。購入前には、販売元の信頼性や個体の健康状態をしっかり確認し、必要な知識や設備を整えておくことが大切です。

アルマジロトカゲの購入を考えている方は、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。最後までお読みいただきありがとうございました☺