初めてのハンドリング!ヘビを安全に触るためのポイント5つと注意点

ヘビを飼い始めてから「触っても大丈夫なのかな?」と不安に感じたことがあるかもしれません。とくに初めてヘビを飼う場合、噛まれないか、ストレスを与えてしまわないかなど、気になることも多いでしょう。

ヘビのハンドリングは、必ずしも頻繁に行うものではありませんが、健康チェックや掃除、通院など、必要になる場面も出てきます。大切なのは、無理に触ることではなく、安全に行える条件を理解しておくことです。

この記事では、初心者でも判断しやすいよう、ヘビを安全に触るための5つのポイントと、知っておきたい注意点をわかりやすく解説します。ヘビのペースを大切にしながら、安心できる飼育のヒントを見つけてみてください。

ハンドリングを始める前に知っておきたい前提

ヘビのハンドリングというと、スキンシップの一種だと思われがちですが、犬や猫とは考え方が異なります。ヘビにとって人に触られることは、基本的に楽しい行為ではありません。ハンドリングは、あくまで飼育管理のための行動と考えるのが適切でしょう。

実際に必要になるのは、健康チェックやケージの掃除、通院や移動など、限られた場面です。触れ合いを目的に無理にハンドリングを行う必要はありません。

知識がないまま触ると、ヘビに強いストレスを与えたり、噛まれるなどのトラブルにつながることもあります。だからこそ、まずはハンドリングの目的と位置づけを理解し、本当に触る必要があるのかを考えましょう。

ヘビを安全に触るための5つのポイント

ハンドリングで大切なのは、正しい持ち方や慣れ以前に、安全に行える条件がそろっているかどうかを見極めること。初心者でも判断しやすいよう、ヘビを安全に触るための基本となるポイントを5つに分けて紹介します。

① ヘビの体調とタイミングを確認する

ハンドリングを行う前に、まず確認したいのがヘビの体調とタイミングです。元気に動いているように見えても、状況によっては触らないほうがよい場合があります。

たとえば、エサを与えた直後は消化にエネルギーを使っているため、体に負担がかかりやすくなります。目安として、給餌後は2〜3日ほど間を空けると安心です。また、脱皮前後は皮ふが敏感になり、視界が悪くなる時期でもあるため、ハンドリングは避けましょう。

食欲が落ちている、動きが鈍いなど、普段と違う様子が見られるときもNGです!

② 触る前の準備で事故を防ぐ

ハンドリングを始める前のちょっとした準備が、事故やトラブルを防ぎます。まず必ず行いたいのが手洗いです。石けんで手を洗い、できればアルコール消毒も行いましょう。手についた雑菌からヘビを守ります。

また、手にエサのにおいが残っている場合に、噛みつかれるのを防ぐためでもあります。とくにマウスやラットを扱った後は注意が必要です。また、香水やハンドクリームなどの強いにおいも、ヘビを刺激する原因になります。ハンドリング前は使用を控えるのが安心でしょう。

子どもが触る場合は、必ず大人がそばで見守り、主導するようにしましょう。いきなり子どもに触らせるのではなく、まずは大人が安全に持つ姿を見せることが大切です。

③ ヘビの体をやさしく支える持ち方

ハンドリングする際は、ヘビをしっかり持つことよりも体を支えることを意識しましょう。ヘビの体は細長く柔軟ですが、無理な体勢にされると強いストレスを感じます。両手を使って体重が一点に集中しないよう、体全体を分散して支えるよう心がけましょう。

持ち上げるときは、いきなり頭や尾をつかむのではなく、体の中央あたりからそっと手を差し入れます。ヘビが自分から腕や手に体を預けるように動いたら、その流れに合わせて支えていくと、比較的落ち着きやすくなります。

また、立ったまま持つと落下の危険があるため、床に座った状態で行うのもおすすめです。締め付けたり、強く握ったりする必要はありません。ヘビの動きに合わせて手の位置を調整しながら、支えてあげましょう。

④ 嫌がるサインを見逃さない

ハンドリング中は、ヘビの様子をよく観察し、嫌がっているサインを見逃さないことが重要です。ヘビは声を出して訴えることができないため、行動で不快感や恐怖を示します。

代表的なサインとしては、シュッという威嚇音を出す、体を硬くして動かなくなる、落ち着きなく激しく動くなどが挙げられます。このような行動をとる場合は「これ以上触られたくない」という合図です。

無理にハンドリングを続けず、すぐに中断しましょう。「もう少しだけ」と我慢させてしまうと、噛みつきや落下などの事故につながるおそれがあります。ヘビが安心できるよう、静かにケージへ戻し、しばらくそっとしておくことが大切です。

⑤ ハンドリングは短時間で終える

ハンドリングは、短時間で切り上げましょう。どんなにおとなしい個体でも、人に触られること自体が負担になっている場合があります。とくに初心者や、まだ触られることに慣れていないヘビの場合は、1回あたり数分程度で十分です。

慣れてきた場合でも、長時間触り続ける必要はありません。ハンドリングの目的は、健康チェックや移動を安全に行うこと。長時間のふれあいを目的にする必要はありません。途中で落ち着きがなくなったら、時間に関係なく終了しましょう。

ハンドリングでとくに注意したいこと

ハンドリングは、正しい手順を守れば安全に行えますが、ちょっとした油断が事故やケガにつながることも。ここでは、初心者が特に気をつけたいポイントと、万が一のトラブル時の基本的な対応を整理します。

ハンドリング中にやってはいけない行動

ハンドリング中に避けたいのは、ヘビを驚かせたり、追い詰めたりする行動です。急に立ち上がる、大きな音を立てる、素早く手を動かすといった行為は、ヘビに恐怖を与えてしまいます。

頭や尾の先を強くつかむ、体を締め付ける、子どもしかいない状態で触らせるといった行為も危険です。ハンドリングは必ず落ち着いた環境で、大人が主導して行いましょう。

はやく慣れさせたいからと無理をさせると、ヘビとの関係が悪くなることも!

万が一噛まれたときの基本対応

どれだけ注意していても、状況によっては噛まれてしまうこともあります。もし噛まれた場合は、まず落ち着いてヘビをケージに戻しましょう。強引に引き離そうとすると、傷が深くなることがあります。

ヘビが離れたら、傷口を流水と石けんでよく洗い、消毒を行います。ペットスネークは基本的に無毒であることが多いですが、腫れや痛みが強い、赤みが広がるなど異常が見られる場合は、早めに医療機関に相談しましょう。

ハンドリングをしないという選択も正解

ヘビの飼育は、触れることだけが正解ではありません。個体によっては、どうしても人に触られることを強いストレスに感じる場合もあります。そのようなヘビに無理にハンドリングを続けると、体調を崩したり、攻撃的な行動が増えたりすることがあります。

ハンドリングが苦手なヘビの場合は、観察を中心とした飼育でも問題ありません。健康チェックは目視で行い、掃除や移動が必要なときだけ最小限に触れる、という付き合い方も立派な選択です。

大切なのは、ハンドリングできるかどうかではなく、ヘビにとって負担の少ない関わり方を選べているかという視点。触らない判断ができることも、初心者にとって重要な飼育スキルのひとつといえるでしょう。

ヘビとちょうどいい距離感を保とう

ヘビのハンドリングは、必要な場面で安全に行うための飼育技術です。体調やタイミングを見極め、嫌がるサインを見逃さず、短時間で終えることが基本となります。

無理に慣らそうとせず、「触らない」という判断を含めて選択できることが、ヘビにも人にもやさしい飼育につながります。正しい知識を身につけ、自分とヘビに合った距離感で、安心できる関係を築いていきましょう。

ゆかりーぬ

動物系ライター ゆかりーぬ レオパとニシアフの飼育を通じて、爬虫類の奥深さにどっぷりハマっています。初心者さんの「これって大丈夫?」に寄り添えるよう、リアルな飼育の工夫や気づきをシェアします。爬虫類との暮らしが、もっと身近で楽しくなるお手伝いができたら嬉しいです。

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