「カエルを捕まえてみたいけど、どこに行けばいいの?」
「道具は何が必要なの?」と困っていませんか?
この記事では、初心者の方でも安心してカエルの捕獲を楽しめるよう、出没しやすい時間帯や場所、必要な道具、やさしい捕まえ方をていねいに紹介します。
観察や飼育のポイントも網羅しているので、子どもと一緒に自然とふれあいたい方や一人暮らしでカエルを迎えたい方にもぴったりの内容です!
カエルを捕まえる前に知っておきたいルール
カエルとのふれあいは楽しい体験ですが、自然や生き物を傷つけないためにも、捕まえる前に確認すべきルールや注意点があります。
捕獲してよい場所かどうか、飼育が可能かどうかを事前に知っておくことで、安心・安全にカエルと向き合えますよ!
カエル探し、どこならOK?場所ごとの注意点
カエルを探す前に、その場所が捕獲を許可しているかを必ず確認しましょう。
私有地に無断で入るのは不法侵入にあたります。公園や自然保護区では生き物の採集が禁止されていることも。特に国立公園や絶滅危惧種の生息地では、法律で捕獲が禁止されているケースもあります。
看板や地域ルールに注意し、捕まえてよい場所かどうかを見極めることが大切です。自然や生態系への影響を考え、無理のない範囲で行動しましょう。
場所や種類によっては捕まえるのがNGなケースも!事前リサーチが大切です。
捕まえたカエルは持ち帰って飼っても大丈夫?
捕まえたカエルを家で飼うことには大きな責任が伴います。日本の在来種であれば飼育できる種類もありますが、種類ごとに適した環境やエサが異なります。
知識がないまま飼い始めると、カエルの健康に悪影響を与えることも。特定外来生物に指定されているウシガエルなどは飼育が原則禁止されています。また、絶滅危惧種は捕獲・飼育ともに控えましょう。
また、飼えなくなったからといって自然に放すのは厳禁です。最後まで責任を持って世話できるかをよく考えましょう。
日本に生息するカエルはおよそ40種類だといわれています。
行動パターンから読み解く!カエルの出現ポイント

カエルは季節や天候、時間帯によって行動パターンが大きく変わります。出会える確率を上げるには、活動しやすいタイミングや環境を知っておくことが重要です。
まずは「いつ・どこで探すと見つけやすいのか」ポイントをみていきましょう!
夜に鳴き声が聞こえたらチャンス!
カエルは涼しく湿った時間帯を好み、夕方から夜にかけて活動が活発になります。日没直後は日中の暑さが和らぎ、隠れていたカエルが姿を現すタイミング。特にニホンアマガエルなどは鳴き声を頼りに見つけやすくなります。
夜間はエサとなる虫も多く、懐中電灯で水辺や草むらを照らしながら探すのがおすすめですよ。また、雨上がりは湿度が高まりカエルにとって快適なため、日中でも見つかることがあります。
季節によっても行動時間が変わるため、春〜秋が観察のチャンスです!
カエルの多くは「夜行性」。夕方から夜にかけて、鳴き声で仲間とコミュニケーションをとっています。
田んぼや池、公園でも?出会える場所まとめ
カエルは水辺や湿気のある場所を好みます。田んぼやあぜ道、小川の岸辺、池の縁などは特に出会いやすいスポットです。
庭や公園の池、草むら、落ち葉の下など、意外と身近な場所にも潜んでいますよ。夜間は側溝や排水溝の隙間に隠れていることもあるため、ライトで照らしながら静かに探してみましょう。
カエルは保護色で周囲に溶け込んでいることが多いので、動きや鳴き声をヒントに、じっくり観察するのがコツです。
カエル捕りの前にそろえておきたい道具たち
カエルを安全に、そして効率よく捕まえるためには、いくつかの道具を用意しておくと安心です。
カエルに負担をかけず、こちらもケガをしないために、道具選びはとても大切!ここでは必須アイテムを2つに絞って紹介します。
網と手袋はマストアイテム!
カエルを捕まえるには、網と手袋のセットが基本です。網は目が細かく、カエルが絡みにくい柔らかい素材を選びましょう。
柄の長さや強度も確認し、水辺では長め、草むらでは軽めのものが便利です。手袋はカエルの敏感な皮ふを守るために重要です。素手で触るとカエルが体調を崩してしまう恐れがあるため、薄手で滑りにくい素材の手袋がおすすめです。
カエルの皮ふは“呼吸器官”としても使われていて、とてもデリケート。乾燥や刺激に弱いため、素手での長時間の接触は控えましょう。
虫かご?水槽?持ち帰るならコレ!
捕まえたカエルを持ち帰って観察・飼育したい場合は、通気性のある容器が必要です。虫かごや小動物用のケースなど、空気穴がありフタがしっかり閉まるものを選びましょう。
内部には湿らせたキッチンペーパーや水苔を敷くと、乾燥を防げます。狭すぎるとストレスになるので、カエルが少し動ける広さも確保してくださいね。移動時は直射日光を避け、なるべく静かに運ぶことで、カエルの体調を保てますよ。
ストレスを与えないカエルの捕獲方法とは
カエルは警戒心が強く、すばやく動く生き物。無理に捕まえようとすると、ケガをさせたり逃げられたりすることもあります。
ここでは、初心者でも安全に、やさしく捕まえるためのコツと注意点を紹介します。
驚かせずにゆっくり近づこう
カエルは音や動きに敏感。見つけたら、低い姿勢でゆっくりと背後から近づきましょう。音を立てず、ライトを使うときもカエルの横からやさしく照らすのがポイント。
急な動きや正面からの接近は避け、驚かせないことを意識してくださいね。動きが止まったタイミングを見計らって、静かに距離を詰めるのが成功のコツです。
カエルの目は後頭部寄りについているので、上や横の動きには敏感ですが、正面の視野は意外と狭いそう。背後からそっと近づくと、捕まえやすいです!
手で?網で?やさしくキャッチ
手で捕まえるときは、手を水で洗ってからやさしく両手で包み込むようにしましょう。強く握ったり、足をつかむのはNG。
手袋を使うと安全性が高まります。網を使う場合は、下からすくい上げるようにしてカエルを傷つけないよう注意してください。網から容器に移すときは、無理に引っ張らず、自分から入ってもらうようにすると負担が少なく済みますよ。
いずれの場合も、短時間で済ませてカエルにストレスを与えないようにしましょう。
初心者にぴったり!出会いやすいカエルたち
身近で見つけやすく、扱いやすい3種類のカエルを紹介します。特徴や生息地、捕まえやすさの違いを表にまとめたので、参考にしてみてください。
種類 | 特徴 | 主な生息地 | 捕まえやすさ | 飼育難易度 |
ニホンアマガエル | 小型・吸盤あり・色が変わる | 公園、庭、田んぼ、街灯の周りなど | 比較的ゆっくり・見つけやすい | ◎ |
トノサマガエル | 中型・ジャンプ力あり・模様がくっきり | 水田、池、川の岸辺など | すばしっこい・網が便利 | ◯ |
ツチガエル | 小型〜中型・地味な色・土になじむ体色 | あぜ道、小川、草むら、落ち葉の下 | 飛び跳ねるが網で捕まえやすい | ◎ |
公園や庭にもいる、かわいいニホンアマガエル
体長2〜4cmほどの小さなカエルで、鮮やかな緑色が特徴のニホンアマガエル。水田や庭、公園など身近な場所に生息しており、雨上がりの夕方〜夜に「ゲコゲコ」と鳴く声が目印になります。
街灯の近くや葉っぱの上、窓ガラスなど垂直な場所に張り付いていることも多く、動きが穏やかなので初心者でも比較的捕まえやすい種類です。
驚かせないようにそっと近づけば、手でも優しく捕まえられますよ。
素早いけど魅力的!トノサマガエル攻略法
体長5〜8cmとやや大きめで、斑点模様と長い後ろ足が特徴。田んぼや池の周りに多く生息し、水辺の草むらやあぜ道で見つかることが多いです。
物音に敏感で、気配を感じると水に飛び込んで逃げるため、静かに遠くからアプローチするのがコツ。素早く跳ねるので、網を使うと捕まえやすくなります。
夜間の「グェッグェッ」という鳴き声も発見のヒントになるので、耳をすませてみてください。
水辺でよく出会うツチガエルの特徴
ツチガエルは、全身がざらざらとした質感で茶色っぽく、まさに“土色”のカエル。
体長は3〜6cmほどで、トノサマガエルより小さめながら、ニホンアマガエルよりややがっしりとした印象があります。水田やあぜ道、小川の縁などに多く見られ、落ち葉や泥の中にうまく隠れていることも。
近づくと、ピョンと飛び跳ねて逃げる姿が特徴的です。動きはすばやいですが、水に入ってもしばらくじっとしているため、網を使えば比較的捕まえやすいカエルです。
丈夫で環境への適応力が高いため、観察や飼育にも向いているといえます。ただし、やや地味な見た目なので見つけにくいことも。じっくり目を凝らして探してみましょう。
捕まえたらどうする?観察・飼育のコツ
カエルは繊細な生き物。捕まえた後の接し方や環境次第で、健康状態が大きく左右されます。
観察だけで自然に返すのか、それとも飼育を始めるのか、目的に応じて正しく対応しましょう。
観察だけなら自然に返してあげよう
カエルは環境の変化に弱く、長時間の接触や持ち帰りは大きなストレスになります。観察する場合は、短時間で切り上げ、できるだけ早く元の場所に戻しましょう。
特に子どもが触れるときは、やさしく手に乗せて観察する程度に留めるのがベスト。カエルが元いた環境に戻ることで、自然の中で再び元気に暮らせます。
飼うなら必要な環境とエサとは?
飼育する場合は、湿度を保てる飼育容器・隠れ家・水入れなどを整える必要があります。
床材には水苔やヤシガラ土などを敷き、通気性のあるフタ付きケースを選びましょう。エサは生きた昆虫(コオロギやショウジョウバエなど)が基本で、2〜3日に一度与えます。
カルシウム補給のための栄養剤も効果的ですよ。飼えなくなっても自然に放すのはNG。命を預かる覚悟を持って、責任ある飼育を心がけましょう。
カエルは口からだけでなく「皮ふ」からも水を吸収するので、水の中に入らなくても乾燥に注意が必要です!
カエルとのふれあいで自然を大切に、命と向き合う体験を
カエルを探して捕まえる体験は、自然への関心や命の大切さを学ぶきっかけになります。ただし、無理に捕まえたり、ルールを知らずに行動してしまうと、カエルや自然に悪影響を与えてしまうことも。
この記事で紹介したように、時間帯や場所を工夫し、必要な道具をそろえ、やさしく接することで、安全で楽しいふれあいが実現します。観察だけでも十分に学びはあり、飼う場合は命を預かる責任をしっかり持ちましょう。
身近な自然に触れる第一歩として、カエルとの出会いを大切にしてみてはいかがでしょうか。
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