ヤモリが出る家に共通する5つの特徴!注意点と具体的な対策

ヤモリは日本全国で見かける身近な爬虫類で、「家守」とも呼ばれ、昔から縁起の良い存在として親しまれてきました。

でも、ふと家の中やベランダに現れるとびっくりしたり、苦手に感じる方もいますよね。実は、ヤモリがよく姿を見せる家には、共通した特徴や環境があります。

この記事では、ヤモリが出やすい家の5つのポイントとその理由、注意点や具体的な対策を、解説していきます。

ヤモリとの上手な付き合い方や、快適な暮らしをおくるための情報をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ヤモリがよく出る家の5つの特徴

「最近、家でヤモリをよく見かける…」そんな経験はありませんか?ヤモリは縁起のいい存在とも言われますが、びっくりしたり、苦手に感じたりする人にとっては悩みのタネにもなります。

実は、ヤモリがよく出る家にはいくつかの共通点があります。ここでは、ヤモリが好む環境や侵入しやすい構造など、住まいの中で見直したい5つのポイントを紹介します。

1. 暖かくて温度が安定している家 

ヤモリは変温動物のため、周囲の気温にあわせて体温が変わります。特に18~28℃くらいの暖かい環境が好きで、人が快適に過ごせる温度はヤモリにとっても居心地がいいです。

エアコンや暖房を使って一年中温度が安定している家や、断熱性の高い新築住宅やマンションは、ヤモリにとって魅力的な場所になりやすい傾向があります。

冬でも暖かく、夜になっても気温が下がりにくい部屋は、ヤモリが出てくる可能性が高くなります。

ヤモリは夜行性なので、人が寝静まった深夜や涼しくなる夜に活動が活発になります。そのため、夜中に窓や壁、天井などにヤモリが現れることもあります。

2. 隠れ場所や狭いスペースが多い家 

ヤモリはとても用心深い生き物で、日中は外敵や人の目を避けて過ごします。そのため、家具の裏や柱の陰、家の外なら植木鉢の下やブロック塀の間、屋根の隙間など、暗くて狭いところを好みます。

木造住宅や古い家は、構造的にすき間やひび割れが多く、ヤモリのかくれんぼにはうってつけなんです。

リフォームされた家や新しいおうちでも、家具や家電の裏、カーテンレールの上、エアコンの室外機周りなど、意外な場所にヤモリが隠れていることがあります。体が柔らかく、1cm程度の隙間からでも簡単に入り込むことができるのも特徴です。

家具の裏や窓のすき間、排水口周りなど、家の中のちょっとした空間を定期的にチェックして掃除しましょう。隙間をふさいでおけば、ヤモリの侵入を防ぎやすくなります。とくに水回りの場所は要チェックです。

3. エサとなる虫が発生しやすい家

ヤモリは小さな昆虫をエサにしていて、ゴキブリやハエ、蚊、クモなどを食べています。もし家の中や庭まわりにこういった虫が多いと、ヤモリにとってはエサの宝庫。

そのぶん頻繁にやってくることになります。生ゴミや食べ残しを出しっぱなしにしていたり、庭やベランダに雑草や使わないものがたくさんあると、虫が集まりやすくなってしまいます。

また、夜になると外灯や室内の明かりに虫が集まってきます。その虫を狙って、壁や窓にヤモリが張り付いていることもあります。ヤモリがよく現れる家は、言いかえれば「虫が発生しやすい家」でもあるんです。

4. 外灯や照明が多い家

夜になると活動を始めるヤモリは、外灯や玄関・ベランダ・窓まわりなどの照明があるところを好みます。

明かりに引き寄せられて虫が集まり、その虫を食べにヤモリもやってくる…というわけです。LED照明は蛍光灯よりも虫が寄りにくいと言われていますが、それでもゼロにはできません。

また、室内の明かりが外に漏れると、窓や網戸のまわりに虫がたかり、そこにヤモリがやってくることもよくあります。夏場に窓を開けたままにしておくと、うっかりヤモリが家の中に入ってしまうことも。

LED照明に切り替えると、虫の集まり方がやや抑えられる場合があります。外灯をタイマーで自動的に消すようにしたり、必要なときだけ点ける工夫もおすすめです。

5.ヤモリが侵入しやすい隙間が多い家 

ヤモリの体長は10cm前後ですが、体がとても細く、ほんの小さな隙間からでも入り込むことができます。

たとえば、窓やドアのサッシ、排水口、換気口、エアコンのホースまわり、壁のひびなどが主な侵入経路です。古い家やメンテナンスされていない家では、そういった開口部がたくさんあることが多いです。

マンションやアパートの高層階でも油断できません。ベランダの排水口やエアコンの配管、非常階段を通ってヤモリが登ってくることもあります。

完全に防ぐのは難しいですが、侵入しにくくする工夫でヤモリの出現頻度を減らすことはできます。

すき間があるところはコーキング剤やすき間テープでふさいだり、網で覆ったりして対策をしましょう。そうすればヤモリだけでなく、害虫の侵入も防げます。特に窓やドアのまわり、換気扇の近くなどはこまめにチェックを。

ヤモリが出やすい家への6つの対処法 

ヤモリは基本的に人に害を与えない生き物ですが、苦手な方や衛生面が気になる方は、生活環境を見直してみるのが大切です。次のようなことを心がけると、ヤモリや虫が寄りにくい家に近づけます。

・庭や家のまわりの雑草はこまめに刈る、使わないものは片付ける 

・生ゴミや残った食べ物は早めに処分、ゴミの保管場所も清潔に 

・家具の裏や床、窓のすき間などをこまめに点検してふさぐ 

・外灯や室内の照明を見直し、虫を寄せにくくする

・ヤモリの入り口になりそうなすき間はガードしておく

・網戸やドアまわりの劣化も定期的にチェック

ヤモリを完全に遠ざけるのは難しくても、住まいの環境を少し見直すだけで、その出現頻度をぐっと減らすことができます。自分にとって心地よい空間を保つためにも、日々のちょっとした心がけを大切にしていきましょう。

ヤモリと仲良く暮らすための豆知識

ヤモリは、実は家の中の害虫を食べてくれる「益獣」として知られています。ヤモリがいる家では、ゴキブリや蚊が少なくなったと感じる人も多いようです。

人を噛んだり毒を持っていたりすることはなく、むしろ家の守り神として大切にされることもあります。

ヤモリを見かけたときは、無理に追い払わずにそっとしておくのもひとつの方法です。でも、どうしても苦手な方は、上でご紹介したような対策を丁寧に実践して、ヤモリが来にくい家を目指してみましょう。

まとめ

ヤモリがよく出る家には、「暖かくて過ごしやすい」「隠れる場所が多い」「虫が多い」「照明が明るい「すき間が多い」といった共通点があります。

ヤモリ自体は人に害を与えることはありませんし、虫を食べてくれるありがたい存在ですが、苦手な方にとっては落ち着かない存在でもあります。

そんなときは、毎日のちょっとした掃除や環境の工夫をすることで、ヤモリや虫が寄りにくい、快適な暮らしがつくれます。

ヤモリの習性や行動を理解して、必要に応じて対策をしていきましょう。最後までお読みいただきありがとうございました☺