ヘビを飼いたい人必見!家庭で飼いやすい人気の種類5選を紹介

ヘビを飼いたいけれど、どの種類が初心者でも飼いやすいのか迷っていませんか?
本記事では、家庭で安心して飼える人気のヘビを厳選してご紹介します。

性格が温和で餌やりも比較的簡単な「コーンスネーク」や「ボールパイソン」をはじめ、初心者におすすめの5種類を解説。さらに、飼育環境や必要な準備、餌や健康管理などの基礎知識もまとめました。

家族で飼う場合やひとり暮らしで迎える場合など、あなたに合ったヘビ選びの参考になるはずです。

これだけは押さえたい!初心者向けヘビの選び方

ヘビといっても種類ごとに性格や大きさ、飼育のしやすさはさまざま。初めてのお迎えで大切なのは「飼いやすい種類」を見極めることです。

ここでは初心者でも安心して飼えるヘビの特徴と、家庭環境に合わせた選び方のコツをご紹介します。

初心者でも失敗しにくい種類の特徴

「飼いやすい」と言われるヘビには共通点があります。まずは性格が穏やかで、人に慣れやすいこと。噛みついたり威嚇したりせず、落ち着いて触れる種類は安心です。

次に大きさ。成体になっても120〜150cmほどまでの小型〜中型なら、ケージの置き場所やお世話の負担も少ないといえます。

さらに、ごはんをしっかり食べてくれることも重要です。冷凍マウスを安定して食べる種類は管理がしやすく、初心者でもストレスを感じにくいでしょう。

丈夫で病気になりにくく、温度や湿度の管理がシンプルな種類ならさらに安心。寿命は10年以上のものが多いため、長く一緒に暮らせる心構えも必要です。

ヘビは「人になつく」よりも「人に慣れる」タイプ。無理に触らず、少しずつ距離を縮めることで、お互いに安心できる関係を築けますよ。

家族と安心して飼える?一人暮らしでも大丈夫?

ヘビを迎えるときは「うちの環境でちゃんと育てられるかな?」を考えることが大切。ケージを置くスペースは確保できるか、成長した大きさに対応できるかを確認しましょう。

家族と同居している場合は、全員が飼うことに賛成しているかも大事なポイントです。また、餌として使用する冷凍マウスを家庭用の冷凍庫に保管することに抵抗を感じる家族も少なくありません。

日々のお世話は、毎日の水換えや温度・湿度のチェックが中心で、餌は週1回ほど。初期費用は生体や飼育用品で2〜5万円、維持費は月に数千円程度を見ておきましょう。

また、旅行や出張のときに頼れる人や、ヘビを診てもらえる病院が近くにあるかも確認しておくと安心ですよ。

冷凍マウスの管理は、専用の小型冷凍庫を用意するなど、事前に家族と話し合って折り合いをつけておくと安心ですよ!

迷ったらここから選んで!飼いやすい人気のヘビ5選

「どのヘビなら安心して飼えるの?」と悩む方のために、初心者に人気の種類を5つピックアップしました。

温厚で触りやすい種類や、小さなスペースでも飼える種類など、それぞれに魅力があります。あなたの暮らしに合った相棒を見つけてみてみましょう。

コーンスネーク|初心者人気No.1の定番ヘビ

最初の1匹としておすすめ度ナンバーワンがコーンスネークです。

性格はとても穏やかで、ハンドリングにも慣れやすく、噛みつくことはめったにありません。成体でも120〜150cmほどの中型サイズで、家庭のケージに収まる扱いやすさも魅力。

さらに食欲旺盛で、冷凍マウスにもしっかり餌付きやすいので給餌の心配が少なめ。環境の変化に強く、病気にもなりにくいため、初心者でも安心して飼えます。

赤やオレンジ、白、黒など色や模様のバリエーション(モルフ)が豊富なのも人気の理由です。見た目の美しさと飼いやすさの両方を兼ね備えた、まさに入門ヘビといえるでしょう。

ボールパイソン|おとなしい性格が魅力

ずんぐりした体型と「おっとりした性格」で人気なのがボールパイソン。危険を感じると丸くなる習性があり、その愛らしい姿が人気の理由のひとつです。

成体でも90〜150cmほどと大型化せず、太めの体つきながら飼育スペースはそこまで大きく必要ありません。性格は温厚で、噛むことはほとんどなく、初心者でも安心して触れ合えます。

ただし、環境の変化やストレスで一時的に餌を食べなくなる「拒食」が見られることもあるため、根気よく見守ることが大切です。モルフの種類は非常に豊富で、柄や色の違いを楽しめるのも魅力。

落ち着いたヘビとの生活を求める方にはぴったりの種類です。

カリフォルニアキングスネーク|丈夫で活発な動き

黒と白のはっきりしたバンド模様が美しいカリフォルニアキングスネークは、元気いっぱいでよく動くタイプのヘビです。とても丈夫で病気に強く、環境の変化にも適応しやすいため、初心者でも飼いやすい種類として人気があります。

食欲旺盛で、冷凍マウスにもしっかり反応してくれるので、餌やりに困ることはほとんどありません。活発にケージ内を動き回る姿は見ていて飽きず、観察する楽しみも大きいです。

比較的手頃な価格で入手できるのも魅力のひとつ。注意点は「共食いの可能性があること」で、必ず単独飼育を守る必要があります。元気で丈夫なヘビを求めている方におすすめです。

ミルクスネーク|鮮やかな模様が美しい種類

赤・黒・白の鮮やかな「バンド模様」が特徴的なミルクスネークは、美しさと飼いやすさを兼ね備えた人気種です。見た目は毒ヘビのサンゴヘビに似ていますが、無毒で安心のヘビ。

性格は比較的おとなしく、コーンスネークに近い感覚で飼える種類です。全長は90〜150cm程度と中型で、ケージの管理もしやすいサイズ感。冷凍マウスへの餌付きも良く、夜行性のため日中は隠れていて、夜に活発に動き出す姿を観察できます。

模様や色合いには亜種やモルフがあり、選ぶ楽しさも大きな魅力だといえます。見た目が華やかで、観賞性の高いヘビを求めている方にはぴったりでしょう。

セイブシシバナヘビ|小型で個性的な姿

ユニークな「上向きの鼻先」で、愛らしい見た目が人気なセイブシシバナヘビ。

体長は40〜90cmほどと今回紹介する中でも小型で、限られたスペースでも飼育しやすいのが大きな特徴です。性格は個体差がありますが、慣れると人懐っこい仕草を見せることもあります。

威嚇するときに首を広げたり、死んだふりをしたりと面白い行動を見せてくれるため、観察していて飽きません。乾燥した環境を好み、湿度管理が比較的シンプルなのも初心者にとって安心ポイント。

ただし弱い毒を持っているため、噛まれると腫れや痛みが出ることがあります。小さな子どもがいる家庭では必ず大人が管理し、触れ合い方にも十分な注意が必要です。

「特定動物」に指定されている毒ヘビや大型ヘビは、許可なしで飼うことができません。今回紹介した種類は対象外ですが、購入前に必ず確認しましょう!

ヘビと快適に暮らすために知っておきたいこと

ヘビを迎える前に、必要な環境や日々のお世話を知っておくことはとても大切です。準備不足のまま飼い始めると、ヘビにとっても飼い主にとっても負担になってしまいます。

ここでは、飼育環境づくりと毎日のケアについて、初心者にも分かりやすく解説します。

ヘビが快適に暮らせる環境づくり

ヘビの健康を守るために欠かせないのが、温度・湿度をしっかり管理できる飼育環境です。

ケージは成長後の体長を考えて選び、ヘビが体を伸ばして動ける広さを確保しましょう。温度は「暖かい場所(ホットスポット)」と「涼しい場所(クールスポット)」を作り、ヘビが自分で移動して調整できるようにします。

湿度は種類によって異なりますが、50〜70%前後が目安。水入れを置いたり霧吹きをしたりして調整するとよいでしょう。また、隠れ家(シェルター)を複数用意することで、ヘビに安心感を与えられます。

床材はペットシーツやヤシガラ、ウッドチップなどが使えますが、清潔に保つために定期的な交換が必要です。日々の温度計・湿度計のチェックも忘れずに行いましょう。

食欲や脱皮から見るヘビの体調チェック

多くの飼育ヘビは冷凍マウスを主食とします。活き餌よりも安全で衛生的なので、初心者でも扱いやすい方法です。餌はヘビの太さに合わせ、胴体の一番太い部分と同じくらいの大きさを目安に選びましょう。

幼体は週に1回ほど、成体は10日〜2週間に1回といったペースで与えるのが一般的です。与えるときはピンセットを使い、噛まれないように注意します。餌を食べた直後は消化に集中させるため、しばらくは触らないのが基本です。

あわせて、毎日の観察で体調をチェックしましょう。便や尿酸の状態、脱皮の様子、食欲の有無などが健康のサインになります。元気がない、呼吸が荒い、脱皮がうまくいかないなど異常が見られたら、爬虫類を診察できる動物病院に早めに相談することが大切です。

ヘビは「脱皮」で体を成長させます。湿度が低いと皮が残る「脱皮不全」になるので、日々の環境チェックが大切です。

家族や一人暮らしでも迎えられる!ヘビとの暮らしを楽しもう

ヘビは見た目の印象から「飼うのが難しそう」と思われがちですが、種類をしっかり選び、環境を整えてあげれば初心者でも十分に飼育できます。

今回ご紹介したコーンスネークやボールパイソンのように性格が温和で餌付きのよい種類は、初めての飼育にもぴったりです。ただし、寿命は10年以上と長く、日々の温度管理や定期的なお世話も欠かせません。

家族で迎える場合は全員の理解を得ること、一人暮らしの場合は不在時の対応を考えておくことも大切です。費用や環境面を含めてしっかり準備をすれば、ヘビとの暮らしは新しい発見や癒やしを与えてくれるはず。

あなたに合った一匹を見つけて、パートナーとして大切に育てましょう。

ゆかりーぬ

動物系ライター ゆかりーぬ レオパとニシアフの飼育を通じて、爬虫類の奥深さにどっぷりハマっています。初心者さんの「これって大丈夫?」に寄り添えるよう、リアルな飼育の工夫や気づきをシェアします。爬虫類との暮らしが、もっと身近で楽しくなるお手伝いができたら嬉しいです。

More Reading

Post navigation